「じゃあ、お先」空になったカップラーメンの器を片手に、彼は去っていった。ワタシはその背中を見送っていた。彼の姿が扉の向こうに消えた頃に、自分の胸に手をあてた。マジックにあてられちゃった?ワタシは未だに、高鳴る胸を抑えようとして、深呼吸を繰り返した。ワタシが3年前から付き合い始めた男は、3つ年上の大学の先輩だった。ワタシの人生初めての彼氏だったが、全く申し分のない、いい男で、いい彼氏なのである。ワタシは真面目なくせにかなりの不精で、連絡もデートするも週に1回あれば十分だと思っていた。
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